天空の石
Zazaです。 隕石を手に入れました。 なんか、パーっと景気づけしたいような気分になってしまって、ほとんど衝動的に、買ってしまいました。 石質隕石というヤツで、ナンの説明もなければ、タダの石です。 つげ義春の名作マンガ「 […]
Zazaです。
隕石を手に入れました。
なんか、パーっと景気づけしたいような気分になってしまって、ほとんど衝動的に、買ってしまいました。
石質隕石というヤツで、ナンの説明もなければ、タダの石です。
つげ義春の名作マンガ「無能の人」が脳裏をよぎります。
隕石の真贋が分かろうハズもなく、タダの石ころを売りつけられても、私は分かんないデスよ。
でも、「いつかは隕石欲しいな」という思いが昔からあって、それが今日トッパツ的に破裂してしまった感じ。
隕石って、意外と高いんです。
私が買ったヤツは、二千円程度のものなのですが、上野の科学博物館のミュージアムショップなどで見ると、ン万円とかン百万円とか、ザラです。
こういうものに価値を見いだすっての、ナンなんでしょうねぇ。
隕石が手に入ったからといって、何かが起こるわけでもなく、隕石自体が何かするわけでもなく、宝石のような万人に分かる輝きもないので……。
私自身も、何に価値を見いだしているのか、よく分かっていないのです。でも、なんとなく欲しかった……。
古代ローマの変態王《戴冠せるアナーキスト》ヘリオガバルスは、隕石らしい円錐形の霊石を御神体とする太陽神エラガバルスの祭司を務め(神の名にあやかって自らを「ヘリオガバルス」と称したらしい)、鉄の隕石「隕鉄」を鍛えたナイフは、天空の剣として古代人の畏敬の念を集めていたとのこと。また、モーゼの十戒を刻んだ石も、空から降ってきた隕石だったらしいのです。
天空からやってきた、というのが、どうも抗えない魅力なんですかな?
私の隕石は、ちょっと恐竜のツメの化石にも似ていて、これを見ながらあれこれ想像して暮らそうと思います。