コ・ト・バ・ノ・オ・ト

ZAZAです。 外国の、意味なんか分からない言葉の歌を聴いていても、「いいな」と思うことは、よくありますね。 それこそ前に書きましたが、レバノン(アラブ)のポップスなんかそうで、意味なんか分からずに聴いています(訳されて […]

 

70年代の雰囲気を漂わせつつ休憩するYukky
録音の合間の休憩時、70年代風の雰囲気を漂わせつつ喉を潤わせているYukky

ZAZAです。
外国の、意味なんか分からない言葉の歌を聴いていても、「いいな」と思うことは、よくありますね。

それこそ前に書きましたが、レバノン(アラブ)のポップスなんかそうで、意味なんか分からずに聴いています(訳されているものを読むと、恥ずかしくなるようなベタなラブソングばっかりで、びっくりしますケド)。

アラブの独特の節回しがあったり、フランス語の「R」の発音のような喉から息を出すカンジの音があったり、「ハァビィビィ」みたいな「H」と「B」の組み合わせたフレーズがあったり、……ちょっと口に出してみたくなる音を持ったコトバが面白いです。

ちょっと宗教クサイ話なのですが、古代インドのヴェーダに「マントラ」という考えがあって、それは「音だけの言葉」だそうです。直接あらわす意味はなく、文字も与えられていない、「音だけの言葉」で、意識の質を整える手段の一つとして使われてきたそうです。
言葉は、時に意味を超えて、サウンドで何かを伝えること、ありますね。

そんなことを思ったり思わなかったり(どっちだ?)しながら、録音した歌のトラックをミックスしたりしています。

ちなみに、こうたびたび不思議オカルト系の話や、スピリチュアルオタクみたいなこと書いていますが、私自身はあんまりそういうことを盲信しているわけではありません。
魔術やったりしませんし、ニューエイジ系自己啓発セミナーなどに行きませんし、どちらかというと無神論者ですし、盆・正月とクリスマスを楽しむ日本によくいるタイプの無宗教無宗派ですし、科学者リチャード・ドーキンスのファンですし、トンデモ科学よりトンデモ科学批判本の方を信じていますし、評判の鍼(はり)に行っても腰痛は治りませんでしたし、UMA(未確認生物)はどこかにいると思っていますが、たびたび報告される目撃談や写真は、たいてい既知の動物や現象の誤認だと思っています。朝のニュース番組で、科学的根拠のない「占い」を放送しているのは、喫煙以上に害があると思っているくらいです(個人の嗜好で、無関係な人まで不快な気分にさせたりするでしょう?信じていなくても「今日はアンラッキーです。ごめんなさい」なんて言われれば、その日の生産性がちょっとは落ちますよ)。
一応、念のため。
ただただ、不思議な話が大好きなんです。
そして、人間が、自然現象と対峙し生きる術として開発してきた、古今東西のいろいろな思想が大好きなのです。
先輩方の大いなる悪あがき。ひたむきに生きてきた人々が残した貴重なお手本。
自分のくだらないちっぽけな悪あがきに、カツを入れてくれます。