地獄の音楽

一昨年、没後500年を迎えたヒエロニムス・ボス。映画も昨年末から上映中です。ヒエロニムス・ボスの絵は、極めて寓意的で、暗号解読的な楽しみもあります。今回は、そんなボスの絵「快楽の園」に描かれた一部を、ちら見してみます。

 

映画上映中

ヒエロニムス・ボスの映画が上映中なので観に行きたいなぁ、と思いつつ、行動を起こさない私。
上映期間が終わっているところもありますが、順次全国を回るようです。
もうすぐ東京での上映が終わってしまうので、明日にでも観に行こうかな。

 
 

謎の音階

ヒエロニムス・ボスの「快楽の園」。観音開きの扉を開くと、3連の絵が描かれた作品。

ヒエロニムス・ボス「快楽の園」
ヒエロニムス・ボス「快楽の園」の絵

右翼のパネル「地獄」が、なんだかんだ有名なのではないでしょうか。

「快楽の園」右翼パネル
「快楽の園」右翼パネルの絵

ここには、面白い譜面が描かれています。

ヒエロニムス・ボス「快楽の園」右翼パネルの、譜面が描かれた部分
譜面が描かれた部分

ずっと何なのだろうと思っていましたが、映画のトレーラーを見ると「“音楽に潜む悪魔”という使ってはいけない音程」なのだそうです。
 
しかし、描かれた譜面は音部記号のない、四線譜。一体どんな音程なのか……。
気になります。
水木しげる作品にも、悪魔を縛る笛の音(悪魔くん)や、空飛ぶ宝船の音楽(宇宙卵)、さら小僧の「ぺったらぺたらこぺったっこ」(鬼太郎)などがあり、異界の者の奏でる音楽には、非常に興味があります。
 

画像の出典:Wikimedia