ミイラの呪い

CDのプロモーションの相談で出かけた先で「ミイラの呪いって、あると思いますか?」と訊かれました。面白いことを唐突に訊かれたもんだ。 ちょっと脳裏をかすめたのは、25日頃のニュースの「マンチェスターの美術館でガラスケース内 […]

 

CDのプロモーションの相談で出かけた先で「ミイラの呪いって、あると思いますか?」と訊かれました。面白いことを唐突に訊かれたもんだ。
ちょっと脳裏をかすめたのは、25日頃のニュースの「マンチェスターの美術館でガラスケース内のオシリス神像が、勝手に回転している」というもの。YouTubeに上がっていた映像を見ると確かに回っていました。ファラオの呪い?不思議なこともあるものです。

で……そんなことを訊かれたものですから、帰宅してから改めて、ミイラの呪いを調べてみました。
有名なツタンカーメンのミイラの呪い。発掘後、関係者が次々と死んでしまったというヤツ。
ちゃんと調べてみると、いろいろと発見があり、面白かったですね。

さて、ミイラの呪いはあるのか否か?!
揺るがない事実として、2013年現在、ツタンカーメンの発掘(1922年)に携わった人物は、全員死亡しております!(ひぃぃ……そりゃまぁ当たり前だァよ)

関係者が次々と……って、亡くなった時期、結構バラバラでした。
なんかね、「焼きジャガイモ事件」を思い出しましたよ。

「焼きジャガイモ事件」というのは、朝日新聞「中島らもの明るい悩み相談室」というコーナーで、「焼きジャガイモに味噌をつけて食べると死ぬと祖母に言われました。本当ですか」という質問が寄せられまして、それに対して中島らもさんが次のような回答をしました。

本当です。「焼きジャガイモに味噌をつけて食べた」ことによる死亡率は、日本人の死亡率の何割かに達しているという説もあります。
僕の友人の医者もやはりその実例を見たそうです。患者さんは今年98歳になるおじいさんなのですが、「わしが12のときに焼きジャガイモに味噌をつけて食いさえせなんだら、死なずにすんだものを」と言い残して逝去されたそうです。

文庫版「中島らもの明るい悩み相談室」をダンボールにしまいこんでしまっていて、正しい引用でなくて、うろ覚えですが……。で、これに対し、朝日新聞社には問い合わせが殺到。「なぜ国民にこんな重要なことを発表しないんだ!」と大騒動になったそうです。

もひとつ、思い出しました。
DHMO(ディー・エイチ・エム・オー)事件。DHMOと呼ばれる物質が、食品などに混入している!この物質を規制すべきか!という議論とその一連の騒動です。
なんでもDHMOとは、
・重篤なやけどの原因となりうる。
・多くの材料の腐食を進行させ、さび付かせる。
・原子力発電所で用いられる。
・各種の残酷な動物実験に用いられる。
・防虫剤の散布に用いられる。洗浄した後も産物はDHMOによる汚染状態のままである。
・各種のジャンクフードや、その他の食品に添加されている。
・吸引すると死亡する。
などの特徴があるそうで、インターネット上にはDHMOの危険性を訴えるウェブサイトが数多く作成されました。そして、2003年にはアメリカ・カリフォルニア州アリソ・ビエホ市の議会で、DHMO規制の決議を試みるという出来事が起きました。
DHMOって、Dihydrogen Monoxide(ジハイドロジェン・モノオキサイド)の略称で、一酸化二水素。つまりH2O。ようするに水のことです。
DHMOの危険性を訴えるウェブサイトというのは、もちろんジョークサイト。議会は、ジョークを真に受けてしまったというわけです。

似たような話で、「パンの危険性」というのもありました。
・犯罪者の98%はパンを食べている。
・パンを日常的に食べて育った子供の約半数は、テストが平均点以下である。
・パンは中毒症状を引き起こす。被験者に最初はパンと水を与え、後に水だけを与える実験をすると、2日もしないうちにパンを異常にほしがる。

ミイラの呪いのみならず、ジャガイモに味噌をつけて食べても死にますし、水を飲んでも死にますし、パンを食べても死にますし、この世は危険ですなぁ。
日々精一杯暮らして行きたいと思います。


近況報告ですが、制作中のCDのブックレット!思いのほか絵作りが多かったので、すこぅしひぃぃぃってなってます。

「巨大な建造物をつくった古代文明は全て滅びた。エジプトのピラミッド、アンコールワット、オルメカ巨石人頭像、ストーンヘンジなどなど。よって現代文明も滅亡の危機があるんだよう!」と詭弁ひとりごとをつぶやきつつ、絵作りする毎日です。

瓦礫少女
ブックレット制作中に、気分転換で作った絵