映画バレエ・メカニークを観た
ちょっと前に(個人輸入で)買っておいた、UnseenCinema~Early American Avant-Garde Film 1894-1941~という7枚セットDVDを見ていたら、バレエ・メカニーク(Ballet […]
ちょっと前に(個人輸入で)買っておいた、UnseenCinema~Early American Avant-Garde Film 1894-1941~という7枚セットDVDを見ていたら、バレエ・メカニーク(Ballet Mécanique/1923-24年作品/監督:フェルナン・レジェ&ダドリー・マーフィー)が収録されていて、久しぶりに観てしまいました。
モンパルナスのキキが出演しているんですよねぇ。
このモンパルナスのキキという人物は、当時最も芸術家に愛されたモデルとされる人物。
マン・レイやフジタ等々の作品のモデルになっています。
彼女がいなければ、この時代の芸術はまた違ったものになっていただろう、とまで言われる人物。なんというか、芸術家にインスピレーションを与える、いわば
映画のバレエ・メカニークの内容はというと……
繰り返される抽象的な映像。コマ撮りアニメーションの先駆っぽい映像。瓶・瓶・瓶。鍋・鍋・鍋。抽象。延々と繰り返す、階段を上るおばちゃん。万華鏡的に映る機械。キキ・キキ・キキ。回転。
……言葉にすると大正時代のダダイズムの詩みたいになるような感じの映画です。
音楽は、もちろんジョージ・アンタイルのバレエ・メカニークです。
なんというか、この手のものに対して「数奇者」でないと辛そうな作品。
でもね、たまにはこういうもの観て立ち止まるのもいいと思うんです。
音楽のバレエ・メカニークは、時たま演奏されていて、いくつかCDにもなっています。
そういえばバレエ・メカニークのCDを、昔Yuleeに貸したところ、意外や意外、気に入ってくれたんですよね。
Yuleeちゃんとは、多分生きている世界が違うなぁと思いつつも、なんだかんだ芸術論じみた話を良くします。
たまにCD屋さんに一緒に行ったりします。Yuleeはクラシックに強いんですよねぇ。
新宿南口のタワーレコードだと、クラシックの棚をだ~と見て話しをし、途中私の好きなメシアンや現代音楽の棚で話しをしたりして、なぜかエレクトロニカなどが現代音楽の棚のそばにあり、ジャケ買いやらなんだかんだで何枚もCDを手にしてレジに並び……
Yuleeと一緒にCD屋さんに行くと、フトコロ的にはあまりよろしくない結果になるのです。
Youtubeに動画があったので、一応貼っておきます。
https://youtu.be/yrfibt6Bkwc