創世神話
ここ何年かは、けっこう神話のようなものを調べることが多くなって、また今回のアルバムを作るにあたり、いくつかの創世の古い物語を読みました。 神話は、万物の理由をあれこれと考えて作った物語っぽいのもあれば、過去にあった出来事 […]
ここ何年かは、けっこう神話のようなものを調べることが多くなって、また今回のアルバムを作るにあたり、いくつかの創世の古い物語を読みました。
神話は、万物の理由をあれこれと考えて作った物語っぽいのもあれば、過去にあった出来事の伝承が変形して出来た物語っぽいものもあり、面白いですね。
神話では、どうやら共通のテーマみたいなものもあって、例えば「世界の起源」「人類の起源」「死の起源」などなどですが、創世の物語というのは「世界の起源」……世界がどのように生まれたのか、という類のオハナシですね。
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有名な旧約聖書「創世記」では、闇が混沌の海の上にあり、神が「光りあれ」といって光を作り闇と分け、天地を分け、水と陸を分け……という感じでした。
フィンランドの神話叙事詩「カレワラ」だと宇宙卵から世界が生まれたことになっています。
大気神の娘ルオンノタルが(処女性と孤独に飽きて)海に漂っているとき、鷲がルオンノタルの膝に巣を作り卵を産んだのですが、それが淵に落ちて割れ、下の部分が大地に、上の部分が天に、そして黄身からは太陽が生まれ、白身からは月が、斑のある殻から星が……という感じで、世界が生まれたそうです。
変わったところでは、シベリアのチュクチ族のカラスによる世界の創造ですか。
カラスが妻に「大地を造りなさいよ」と言われ、出来ないと答えると、「じゃあ脾臓の友達を作るわ」といって、その妻が双子の人間を生みまして、これに恐怖したカラスが飛び上がって糞をすると、それが大地になったそうです。
なんじゃいな?