虹を解体した人と天体の音楽を聴いた人のこと

太陽の光が三角柱の水晶(プリズム)を通り抜けると、虹色の光(スペクトル)が現れます。 ニュートンは、虹の色の数を7色だとしました。「虹の解体」です。 この7色ってところが面白い。 なぜ7色なのか、ちゃんと調べていないので […]

 

太陽の光が三角柱の水晶(プリズム)を通り抜けると、虹色の光(スペクトル)が現れます。
ニュートンは、虹の色の数を7色だとしました。「虹の解体」です。

プリズムでしょうか?
プリズムでしょうか?Triangle Marchのマークです。

この7色ってところが面白い。
なぜ7色なのか、ちゃんと調べていないのですが、彼が神学を尊び、また錬金術に力を注いだ、通称「最後の錬金術師」だったところに、関係がある気がしています。

旧約聖書では神は7日で世界を創ったとありますし、錬金術や魔道書などに見られる主要な星(天使)の数は7(太陽、月+5大惑星の火星、水星、木星、金星、土星)でしたから。昔の竪琴なんかも、そうした理屈で七弦だったそうです。

ニュートンの「われ仮説を立てず」という実証主義による近代科学の礎という姿も、「神の行いについて、人間の持つ理性では理解不能である」という考えが根底にあったから、と聞いたことがあります。

そして、彼は愛猫家でした。
ニュートンの時代は、ネコは野良だと相場が決まっていたので、飼ったりするのはかなりの変人だったそうです。

Yukkyが描いたネコ(20111126)
Yukkyが描いたネコ

今日(こんにち)科学者として知られている人たち関連で言うと、ピタゴラスやケプラーなども、だいぶ魔術師です。

ピタゴラス一派は、美しい協和音に秘められた「神のわざ」を探し求めて純正調の音階の基礎を作りました。「それぞれの惑星が回転しながら固有の音を発し、太陽系全体で和音を奏でている」という天体音楽論もピタゴラスです。
ケプラーはその天体の音楽を、だいぶ構造的に発展させましたが、かなり神秘的で不思議な理論で満ちています。惑星の近日点と遠日点での角速度を、音階と関連させたりしています。だいぶ面白い考え方の人だったんではないかと思います。

以前、Yuleeと、こうした神学的音楽のハナシをしたことがありますが、その時は
「あんまり、そういうの考えたくない」
と言っていました。
でも、私の毎度のこういう系の話の展開に馴れたのか、ミーティング中に起こる空想科学的な曲の説明も、バカにせず聞いてくれてありがたいです。汗