メロトロン

CD「ヴィマニカ・ヴィマニカ」制作にあたって、結構メロトロンっぽい音を使いました。 メロトロン、好きな音を出す楽器の一つです。 メロトロンという楽器の音をはじめて聴いたのはいつだったか? 冨田勲かキング・クリムゾンのアル […]

 

CD「ヴィマニカ・ヴィマニカ」制作にあたって、結構メロトロンっぽい音を使いました。
メロトロン、好きな音を出す楽器の一つです。
メロトロンという楽器の音をはじめて聴いたのはいつだったか? 冨田勲かキング・クリムゾンのアルバムだったと思うけれど……。実物は観たことないんです。残念ながら。
 
メロトロンという楽器は、磁気テープを使った鍵盤楽器です。鍵盤一つひとつに、対応する音程の楽器音が録音された磁気テープがセットされていて、鍵盤を押すと磁気ヘッドが降りて、そのテープを再生する仕組みです。今は見かけなくなったカセットテープが、鍵盤それぞれについていて、再生ボタンが鍵盤になっている感じ。磁気テープを使った、アナログ・サンプラーなわけです。
コーラスだったり、弦楽器だったりが録音されていて、ノスタルジックな味のある音がします。
 
昔、知り合いのスタジオミュージシャンの方から、面白い話は色々聞きました。たとえばメンテナンス風景。磁気テープを一つひとつ取り出して、物干し竿に掛けていくと、もうまるで海苔漁のようだとか……。
 
メロトロンにせよ、オンド・マルトノにせよ、ソフトウェア・シンセ音源として、安価もしくは無料で、こういうあこがれの音源を鳴らせるのは、嬉しい事ですね。メンテナンスも、元の楽器に比べたら無いに等しいですし。
前からちょっとずつ紹介している未来派の「雑音の音楽」からの系譜として眺めてみても、面白いことがいろいろあるなぁ、と感じるのです。
 

 1999年発表のメロトロンMkVI(Wikipediaから引用) 原典:Mellotron | NAMM 2007 作者:Buzz Andersen CC BY-SA 2.0

1999年発表のメロトロンMkVI(Wikipediaから引用)
原典:Mellotron | NAMM 2007 作者:Buzz Andersen CC BY-SA 2.0